2011年6月16日木曜日

コミュニティデザインを読んで

どうも、落合です。近頃蒸れる季節になりましたね。
この前、山崎亮さんが書いた話題のコミュニティデザインを読みました。
ご本人には二回ほどお会いしたことがあるのですが、とても笑顔が素敵でパワフルで人当たりが凄く優しい方だったことを覚えています。そんな方が書いた本は読まないといけないと思ったのと同時に、すでに話題の一冊としてかなりの方々が勧めていたこと、ソフトの部分でのデザインに興味があったこと、研究に関係することが書かれていると思ってamazonで注文しました。
前回のIBAエムシャーパークプロジェクト調査で触れましたが、IBA公社のやっているようなマネージメントがちょっと気になっていました。
主観ですがマネージメントはハード・ソフトで分けると後者になります。その前提でこれから話を進めます。
そして、もしかしたらソフトの部分が上手く計画されていないとせっかくの場所性は失われるのではと考えるようになりました。
当たり前のことを言っているのかもしれませんが、以前まではハードのデザインによって自然にそこにアクティビティやコミュニティが生まれると考えていたのですが、デザインだけでは何度も来たくなる理由と、社会性と時代性への対応などに耐えられないのでは?と、最近読んだ本(三宅理一著、負の資産で街がよみがえる)やコミュニティデザインを読んで特に思い始めました。
例えば代々木公園が好きな人がいます。その好きな理由は都心にあれだけ広大な緑地があることや、一人になろうと思えばすぐなれることなどあると思いますが、趣味の集まりによる演奏や親子の遊ぶ風景、犬を散歩させる夫婦など人を介して見える部分があってこその代々木公園への好意が心理にあるのではないでしょうか?
多くの人の中で一人になれる場所があるのが公共だと槇文彦氏が言うように、社会において人間は必ず存在していて、それとともに場所も認識される。人が居て愛される場所、そういった場所を創造する際には必ずソフトの重要度はハードに比べても引けをとらないと思います。コミュニティデザインを読んで、山崎さんは”状況”に対して提案をやっている方でハードの持っている魅力を引き出すソフトの状況をつくりだしていると私は思いました。
ハードとソフト、この相互関係によるデザインこそが良い場所が生まれる条件なのではないでしょうか。
今まで自分がやってきたことはハードばかりでソフトの部分を軽視していた傾向があったので、修士制作においてはマネージメントの提案まで考えられたらな、むしろ考えなければ跡地の魅力を提示できないと思います。
なので、少し先の未来までの風景を考えたものにできるよう頑張りたいと思います。

ではでは。

1 件のコメント:

  1. 長谷ゼミのブログからやってきました。中込です。

    私も、コミュニティーデザインの本読みました。
    淡路に来てからは、主に島をフィールドにしてソフトのデザインを中心の課題をしてるんだけれども、地域への入り方はとても難しく、苦戦の日々です。
    だから、山崎さんの本を読んで、すごいなーと感動してしまいました。あーこんな仕事したい。

    今は卒業研究で廃校利用をしているのだけど、おってぃーは跡地利用ということで、ブログ興味深く拝見してるのでこれからも更新よろしく!!

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